【鎌倉殿の13人】頼朝愛が過ぎる上総広常(演:佐藤浩市)、嫉妬で年甲斐もなく大喧嘩の巻 (5/7ページ)

Japaaan

頼朝から父とも慕われた千葉介常胤。菊池容斎『前賢故実』より

という事は軽く見て60代、決して他人様を老いぼれ呼ばわりできるほど若くはありません(もちろん、どんなに若くても他人様を老いぼれ呼ばわりするのは論外ですが)。

老いてなお血気盛んな義実は猛然と反論。悪(にく)らしいほど猛々しい悪四郎の二つ名は伊達じゃありません。

広常功あるのよしを思ふといへども、義実が最初の忠に比べ難し。更に対揚の存念有るべからず

【意訳】てめぇ今何ン言(ツ)った。大軍を恃みに威張ってやがるが、志一つで佐殿の挙兵に従い、みんなと苦労を重ねて来た我らが忠義と比べモノになるかよ。下らねぇこと吐(ぬ)かすとタダじゃおかねぇぞ!

ほぅ、面白ぇ。やンのかコラ!……老人二人の喧嘩を前にした頼朝はうろたえてしまいます。

このままだと刃傷沙汰に発展しかねないところに割って入ったのが三浦十郎義連(みうら じゅうろうよしつら。義澄の末弟)。

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