【秘話 鎌倉殿の13人】源頼朝最後の男系男子・貞暁(じょうぎょう)の波乱に満ちた人生と北条政子との因縁:その3 (7/9ページ)

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 政子と北条氏の圧力に苦悩する貞暁。(イメージ)(写真:写真AC)

政子を避けていた貞暁ですが、政子の強い要望に応えざるを得ませんでした。当時の高野山は女人禁制の地です。面会は山麓天野に鎮座する高野山の守護神丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)で行われました。

政子:そなたが貞暁か。初めてお会いするが、元気でなによりです。

貞暁:こちらこそ初めての御目通り、うれしく思います。朝に晩に御台所様のご壮健と幕府の安泰をお祈りしておりました。

政子:私が亡き頼朝公と幕府を創設したのは、ひとえに武家の世を望んでのこと。ただ、そなたも知ってのとおり、将軍実朝には跡継ぎの子ができません。

貞暁:御台様の御働きとご心痛は、拙僧とて理解しております。

政子:ならば貞暁殿。源氏と武家の世を長く続けさせるために、還俗して鎌倉に戻っていただけぬか。

貞暁は高野山にいても、仁和寺から知らされる情報で都の状況は把握していました。政子が後鳥羽上皇の皇子を将軍として所望していること。その後援者として北条の権力をさらに大きなものにしたいこと。もし、自分が将軍職を望めば、それは政子の意に反することになり、それがどのような結果をもたらすかを熟知していたのです。

貞暁:何を仰せられます。拙僧は武家に戻るなど全く考えておりません。その証をこの場で御披露いたそう。

貞暁は政子との面会にあたり、頼朝から授けられた太刀を持参していました。

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