「鎌倉殿の13人」小四郎、武衛、ブエイ… 上総介広常ロス続出中の第15回「足固めの儀式」振り返り (7/9ページ)
わし一人の首で収める」
そう言って自刃を図った場面さえも、広常を欺くための芝居だった……とは流石に思えませんが、そんな軽さが否めないのは、こうした思いによるものです。
劇中では「突っ走り気味の爺さん」と描かれているように感じる常胤、そして「ちょっとお歳を召されている爺さん(大丈夫か?)」と描かれているように感じる義実(あくまでも主観です)。
史実の彼らがどれほど活躍し、頼朝からどのように扱われていたのか。その辺りは是非とも改めて紹介したい、知って頂きたいと思います。
「己の道を行けばいい」頼朝の背中を押す広常、別れの盃広常「お前は自分勝手な男だ。だが、それがお前だ。頭の中には、おやじの敵をとることしかねぇ。だろ?それでいいんだよ。御家人なんざ、使い捨ての駒だ。この乱世に坂東に閉じこもるなんざ臆病者のすることだ。お前さんは、己の道を行けばいい。法皇様だって目じゃねぇや」
頼朝「……相分かった」
広常「御家人どもが騒ぎだしたら、俺がまた何とかするよ」
頼朝「上総介。そなたがいるから、今のわしがおる。これからも頼むぞ」
……頼朝の曰く、これが別れの挨拶なんですと。まぁそれはともかく。個人的には
「乱世に坂東に閉じこもるなんざ臆病者のすることだ。お前さんは、己の道を行けばいい」
このセリフを広常に言わせたことが、ジンと来ます。
「なんじょう朝家の事をのみ見苦しく思うぞ、ただ坂東にかくてあらんに、誰かは引働かさん」
※『愚管抄』巻六より
朝廷なんかどうでもいいじゃねぇか。俺と一緒に坂東で楽しく暮らそうぜ……史実ではそんな思いを持っていた広常が、
「お前の自分勝手さも含めて、俺はお前が好きなんだ。いいよ。お前が突き進む『己の道』をどこまでもついてってやるよ。お前は俺の『武衛』だからよ」
と背中を押したのです。