尿道に入り込み内側から食いちぎる肉食魚「カンディル」の恐怖伝説は本当なのか? (5/9ページ)
実際、トレス・ウニドスではバッハ博士が、カンディルのせいで陰茎を切断する羽目になった男性1人と少年3人の診察を行なっている 20世紀初頭において世界有数の魚類学者だったユージン・ウィリス・グジャーは、この恐るべき魚についていくつもの記事を書き、1929年『The Candiru』という一冊の本にまとめた。
また、乾燥させた椰子の葉で作った男性用保護具「イノバ(inoba)」や、樹皮から作った女性用の「ウルリ(uluri)」など、カンディルの侵入を防ぐ各種プロテクターも紹介している。
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アマゾン川の支流「シングー川」でバロロ族の男性が着用する男性用保護具「イノバ」。先住民族からはInobdと呼ばれ、ブラジル人からはGravatdと呼ばれている。 / image credit: American Journal of Surgery, 1930.
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シングー川でバカイリ族の女性が身につける女性用保護具「ウリ」 / image credit:American Journal of Surgery, 1930.・カンディルは本当に人を襲うのか?
どれもこれも恐ろしい話だ。だがちょっと待ってほしい。あまりにもイカれた話は大抵、真実ではない。
カンディルに襲われて酷い目にあったという話はいくつもあるが、どうにも腑に落ちない点がある。
確かにカンディルの大きさならば尿道に侵入できるかもしれないが、酸素がない狭い空間であることを考えると、魚がそこで1分以上生きていられるとは考えにくい。
ましてや、そこに住み着いたり、膀胱まで泳いでたどり着くなどにわかには信じがたい。