「鎌倉殿の13人」奥州を滅ぼしたい頼朝、何とか止めたい後白河法皇…第21回放送「仏の眼差し」予習 (3/9ページ)
同時進行で6月27日、どうしても宣旨が下らなかった場合に奥州征伐を強行するべく、軍勢を集めるよう和田義盛(演:横田栄司)と梶原景時(演:中村獅童)に命じます。
たぶん後白河法皇も頼朝の武力を恐れてなぁなぁにしてくれる……とは思っていても、やはり大義名分は欲しいところ。
そこで6月30日、古老の大庭景義(おおば かげよし。景能)を召し出して知恵を求めました。余談ながらこの景義、頼朝に討たれた大庭景親(演:國村隼)の異母兄です。
「まだ勅許(朝廷のお許し。院宣)がないのだが、このまま奥州に兵を出して大丈夫だろうかね?」
頼朝の諮問に対して、景能が答えます。
「古来、兵法に『軍中、将軍の令を聞いて天子の詔を聞かず』と言います。すでにお伺いは立てたのだから、そのお返事を待つ必要はございませぬ」
戦場にあって国家の命運を担う指揮官の現場判断は、時として天子(天皇陛下)のご命令よりも優先される、とのこと。
「そもそも奥州藤原氏は源家にとって累代の家人と言える家柄ですから、その賞罰にいちいち勅許をいただかねばならぬというのも、またおかしな話」
累代の家人とは、かつて頼朝の祖先である源頼義(よりよし)らが前九年の役で奥州を平定したことを指していますが、泰衡たちにしてみればいい迷惑ですね。