「鎌倉殿の13人」奥州を滅ぼしたい頼朝、何とか止めたい後白河法皇…第21回放送「仏の眼差し」予習 (6/9ページ)
……さて、夜が明けて8月10日。阿津賀志山を超えた鎌倉方は、国衡との決戦に臨みました。
両軍激戦を繰り広げる中、次第に敗色濃厚となった泰衡が戦線離脱。国衡も逃げ出そうとしたところ、和田義盛に呼び止められます。
「そこにおわすは西木戸太郎(国衡)殿か、引き返して矢合わせせん!」
「おう、やらいでか!」
ここで背を向けては名が廃る……馬首を返した国衡は義盛に向かい十四束の矢をつがえました。
「遅い!」
義盛の射放った十三束の矢は国衡の射向袖(いむけのそで。矢を射る時に敵へ向ける袖=鎧の左大袖)を貫通してその腕に命中します。
「手ごたえあり!」
さぁ次の矢でとどめ……と思った次の瞬間、畠山重忠の軍勢が乱入。重忠の烏帽子子(えぼしご。元服に際して烏帽子をかぶせた義理の息子)である大串重親(おおくし しげちか)がたちまち国衡の首級を掻き上げたのでした。
「おぉ、よくやった。さすがは次郎(重忠)……」
国衡を討ち取る大串次郎。歌川芳虎「文治五年源頼朝郷奥州奥州征伐ノ図」
重親から国衡の首級を受け取った重忠が、それを頼朝に献上。