「鎌倉殿の13人」八重ロス続出でも落ち込んでる暇なし!続々と歪んでいく勝者たち…第21回「仏の眼差し」振り返り (5/12ページ)
現代人なら「神事とかいちいちめんどくさいから、一気に工事しちまえよ!」と言う方もいるでしょうが、これまで本作で強調してきた当時の世界観をぶち壊してしまうのは、いささか興醒めではないでしょうか。
追い詰められる後白河法皇さて、奥州藤原氏が滅んだ今、天下に頼朝の敵はいなくなりました。が、大天狗こと後白河法皇との関係を定めなければなりません。
奥州征伐の恩賞を拒否した頼朝。今回の出兵はあくまで自分の判断であり、朝廷の指図は受けないという意思表示に緊張が走ります。
「一度お会いしたい」
まさか、前に発した頼朝追討の宣旨を怒っているのではないか……と戦々恐々の法皇たち。
「こんな時に、平家がおれば……義仲、九郎、なぜ滅んだ!」
「すべて法皇さまがお望みになられたこと」
やり切れない法皇は、控えている平知康(演:矢柴俊博)に八つ当たり。丹後局(演:鈴木京香)も加勢します。
「なぜわしを止めてくれなんだ」
「出て行け!」
「実に気の毒 鼓判官 打たれ叩かれ 鎌倉へ」……朝廷を去る知康(イメージ)
止めたって聞きゃあしないくせに……まったくいい迷惑ですが、『吾妻鏡』を見ると、この時点で知康は鎌倉で頼朝の側近となっていました。
(義経と親しかったため、その都落ちと共に追放。鎌倉へ弁解に行ったらそのまま引き留められます)
何とか鎌倉方の有力御家人を篭絡できないものか……そこで京都守護を務めている北条時政(演:坂東彌十郎)を双六に誘っても、接待や忖度が出来ない古だぬき。いや、あれは素だったのかも知れません。