「鎌倉殿の13人」八重ロス続出でも落ち込んでる暇なし!続々と歪んでいく勝者たち…第21回「仏の眼差し」振り返り (7/12ページ)

Japaaan

これまで牧の方(りく)と言えば、ただ己が欲望のために時政を操り続けた女狐として描かれることが多く、本作での描き方には新鮮味が感じられますね。

オカルトにはまる大姫。葵と名乗った理由は?

許婚・源義高(演:市川染五郎)を喪った心の傷が癒えないため、近ごろはオカルト方面に現実逃避をはじめた大姫(演:南沙良)。

いきなり葵(あおい)と名乗り出したり、妙な呪文やまじないに凝り出したりと周囲を驚かせていました。

十代の子供に(特に心的外傷を負っていればなお)ありがちながら、ちょっと薄気味悪い印象を残しています。

劇中では『源氏物語』のヒロイン・葵の上(あおいのうえ)からとったものと考えられ、彼女は生霊に憑り殺された光源氏(ひかるげんじ)の正室。

葵を憑り殺す生霊(六条御息所)。上村松園「焔」

生霊に憑り殺されるヒロインは他にも夕顔がいるものの、葵の上を選んだのは「最初の妻を喪う」義時を暗示したのかも知れません。

また少しメタですが葵は徳川の家紋であり、来年大河ドラマの「どうする家康」を暗示、『源氏物語』に言及したのは再来年大河ドラマの「光る君へ」を暗示した可能性も考えられます。

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