呪術的な力と医療知識を併せ持った医師にして呪術師の看病禅師とは (3/3ページ)
■救いの「呪術」
無神論として知られる(諸説あり)釈迦の合理的な哲学はそのままの形では日本に根付かなかった。そもそも仏教は本場インドでは滅亡している。仏教に取って代わったのが、一神教のイスラム教と多神教のヒンドゥー教である。イスラムとヒンドゥーは相容れないように見えるが、どうしようない絶望からの救いを求める人々は「無我」「無常」を説く哲学より、神の力にすがれる宗教を選んだのだった。仏教は日本においても最新の科学でありつつ、最強の呪術だった。それは元々の仏法とは方法は異なるかもしれないが、多くの人々が救われたことは確かなのである。
■参考資料
■「道鏡顕彰、どう続ける?「知る会」解散で 西大寺」 朝日新聞デジタル 2022年4月23日10時00分配信
■関谷由香里「日本における仏教看護の歴史-看護の歴史的研究(その1)」『日本赤十字広島看護大学紀要』 第3巻 日本赤十字広島看護大学(2003)
■根井浄「古代の禅師と医療」『印度學仏教學研究』25巻 1号(1976)