これは蒲殿ロス不可避…源範頼が失脚に追い込まれた失言とは?【鎌倉殿の13人】 (4/7ページ)
もしこの誓いに背いたならば、天上では梵天(ぼんてん)様に帝釈天(たいしゃくてん)様、地上ではお伊勢さまに春日大社に加茂神社、そして源氏の氏神様である八幡大菩薩の天罰を受けることになりましょう。
以上、つつしんでお誓い申し上げます。
……文面を読んでいるだけでも、必死になって「何とか頼朝と和解したい、赦して欲しい」と言葉を尽くす蒲殿の姿が目に浮かぶようです。
しかし、起請文を取り次いだ大江広元(演:栗原英雄)はその文面に言いがかりをつけて、突っぱねてしまいました。
「ご署名に源の姓を使われていますが、これは鎌倉殿とご自分が同列である(取って代わる資格がある)とでも言われるおつもりか。思い上がるのもいい加減になされ。書式不備につき、この起請文は無効にございます!」
……殊に咎められて曰はく、源の字を戴す。もし一族の儀を存ずるか。すこぶる過分なり。これまづ起請の失なり。……
※『吾妻鏡』建久4年(1193年)8月2日条
そんなバカな。範頼だって頼朝と同じ源義朝(よしとも)の息子だし、ただ純粋に源氏だからそう名乗っただけで……と、必死に弁解するも、けっきょく功を奏しませんでした。