「鎌倉殿の13人」天が次に望むのは……第25回放送「天が望んだ男」振り返り (6/8ページ)
頼朝は自分の限界を感じると共に、そもそもそれを望んでいなかったことを自覚したのではないでしょうか。
鎌倉を武士の都に、東国に新天地を切り拓いた頼朝。確かにもう、彼のやりたいことは仕果たしています。
あとはこれを盤石のものとするだけ。北条義時(演:小栗旬)と政子(演:小池栄子)に頼家を補佐するよう後を托した頼朝の心は、すでに大海へ漕ぎだしていたのかも知れません。
「りくは、強いお方が好きなのです」
己が野心のために頼朝の手をとり、女の武器を出そうとした矢先に、時政が酒をもって割り込んできます。
ちぇっ、失敗……とばかりに「意気地なしが二人、小さな盃で(酒を呑んで)……」と捨て台詞を残して去るのが絶妙でしたね。
頼朝の理解者たる自負そして義時。橋供養の酒宴から一足先に帰ると立ち去った頼朝を見送った瞬間、
「決してわしから離れるな。わしのためでもあるが、そなたのためでもある」
と言ったセリフを思い出しました。