「鎌倉殿の13人」天が次に望むのは……第25回放送「天が望んだ男」振り返り (3/8ページ)
それがやっと人生を楽しめる……そんな希望を見出した瞬間、地の底へと引きずり込まれた頼朝の死が、穏やかなものであったとは言えないでしょう。
(もちろん、頼朝だけが可哀想だとも思いません。またどんな事情があれ殺された側にしてみれば怨み以外の何物でもありません)
「藤……九郎」
「佐殿!」
最後に(なるであろう)交わした主従の短い会話から、苦楽を共にした三十数年の歳月が偲ばれます。
比企と北条の確執さて、そろそろ頼朝に死が迫っていることは誰もが薄々気づいていました。
となれば次の鎌倉殿を誰にするか……順当にいけば嫡男の頼家ですが、そうなると鎌倉の主導権を頼家の舅である比企能員(演:佐藤二朗)に握られてしまいます。
りく(演:宮沢りえ。牧の方)は北条の地位を危ぶみ、北條時政(演:坂東彌十郎)を叱咤しますが馬耳東風。頼朝の舅である地位を恃みにのんきなものです。
しかし時政も比企の悪評を流すなど小細工を弄したせいで能員の娘・せつ(演:山谷花純。若狭局)は頼家の子・一幡(いちまん)まで生んだのに、正室になれずにいたのでした。