比企能員、暗殺計画!北条時政の命により仁田忠常と天野遠景は…後編【鎌倉殿の13人】 (10/10ページ)

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欲參江馬殿。々々々折節被候大御所。〔幕下將軍御遺跡。當時尼御臺所御坐〕仍五郎已下輩奔參發矢。江馬殿令御家人等防禦給。五郎者爲波多野次郎忠綱被梟首。六郎者於臺所放火自殺。見件烟。御家人等竸集。又忠常出名越。還私宅之刻。於途中聞之。則稱可弃命。參御所之處。爲加藤次景廉被誅畢。

※『吾妻鏡』建仁3年(1203年)9月大6日条

かくして、心ならずも非業の最期を迎えた仁田四郎忠常。下男そして弟たちの軽挙妄動により、永年の忠義も無に帰してしまったのです。

かつて富士の巻狩りで大猪を仕留めた忠常。しかし実はこの猪が山の神で、その祟りによって寿命を縮めてしまったとの伝承も(『曽我物語』より)。歌川国芳筆

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ではティモンディ高岸宏行が熱演し、視聴者から大きな反響を呼んでいる忠常。

いつもニコニコ、泣く時は子供のよう。でもここ一番ではとてもカッコいいその姿に、魅せられた方も多いのではないでしょうか。

そんな忠常の最期を、脚本の三谷幸喜はどのようにアレンジするのか、心して見届けたいものです。

【完】

※参考文献:

石井進『日本の歴史7 鎌倉幕府』中公文庫、2004年11月 木村茂光『初期鎌倉政権の政治史』同成社、2011年10月 坂井孝一『曽我物語の史的研究』吉川弘文館、2014年11月 『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 前編』NHK出版、2022年1月 『NHK2022年大河ドラマ 鎌倉殿の13人 完全読本』産経新聞出版、2022年1月

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