比企能員、暗殺計画!北条時政の命により仁田忠常と天野遠景は…後編【鎌倉殿の13人】 (9/10ページ)

Japaaan

「何だと、兄上が……こうなったら仇討ちだ、北条だろうが何だろうが皆殺しにしてくれようぞ!」

「狙うは江間小四郎(義時)、まずはアイツを血祭りじゃ!」

早とちりで挙兵した五郎と六郎は、義時がいると聞いた御所へと進撃しますが、御家人である波多野五郎忠綱(はたの ごろうただつな)によって返り討ちに。

五郎はたちまち首級を奪られて梟首(きょうしゅ。さらし首)とされ、六郎は火を放って自刃したのでした。

仁田六郎の自刃(イメージ)

「ん、何だありゃ?」

そんな事とも知らずに時政からさんざんもてなされて帰宅途中の忠常(下男が勝手に帰ってしまったことに、怒っていたのでしょうか)。

御所の方角で上がる炎を見て不審に思い、近くの者に話を聞いたところ、どうやら自分の弟たちが謀叛を起こしてしまったとのこと。

「何と言う事だ……しかしこうなってしまった以上、戦って命を棄てるまでだ」

たった一人で御所へ向かおうとした忠常でしたが、

「させねぇよ」

現れたのは挙兵以来の同志である加藤次景廉。忠常はあっけなく殺されてしまったのでした。

終わりに

及晩。遠州召仁田四郎忠常於名越御亭。是爲被行能員追討之賞也。而忠常參入御亭之後。雖臨昏黒。更不退出。舎人男恠此事。引彼乘馬。歸宅告事由於弟五郎六郎等。而可奉追討遠州之由。將軍家被仰合忠常事。令漏脱之間。已被罪科歟之由。彼輩加推量。忽爲果其憤。

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