燃え盛る炎の中で…北条義時の義兄弟・伊賀光季の壮絶な最期・後編【鎌倉殿の13人】 (2/9ページ)
これを見て、郎党の贄田三郎(にえだ さぶろう)が光季に進言します。
「ここはすべての門を開いて敵をありったけ入れた中へ殴り込み、思い切り暴れまわって最期を飾りましょう」
それに対して、弟の贄田四郎(しろう)が反対意見を出しました。
「小門のみ開けばそこから敵は入って来ます。雑魚は弓で狙い撃ちするとして、名のありげな者だけ中へ入れて一騎討ちで雌雄を決するべきではないでしょうか」
光季は贄田四郎の献策を採用、小門を開けたところ、まず入って来たのは三浦胤義の家人で信濃国の住人・志賀五郎(しが ごろう)。黒革縅の鎧をまとい、葦毛の馬を颯爽と駆ります。
これを贄田三郎が射たところ、矢は馬腹に当たったため馬が暴れ出し、志賀五郎は逃げ出しました。
続く二番手のこれまた胤義の家人である岩崎右馬允(いわさき うまのじょう)、これは贄田右近(うこん)の矢が馬の股(おそらく後ろ足)に命中して退きます。
三番手の岩崎弥太郎(やたろう。恐らく右馬允と同族)も、今度は籠手を射られたため退却しました。