燃え盛る炎の中で…北条義時の義兄弟・伊賀光季の壮絶な最期・後編【鎌倉殿の13人】 (7/9ページ)

Japaaan

燃え盛る炎の中に飛び込もうとした光綱だったが……(イメージ)

「よし、分かった。寿王、こちらへ戻っておいで」

いくら武士の子とは言っても、少し無理をさせ過ぎたかも知れない。光季は光綱、いや寿王を傍らに座らせ、我が子の顔を見つめながら言いました。

「親子は前世で契り合った縁というが、そなたほど絆の深い子はまたといるまい。できることなら生き延びて、幸せになって欲しいと願うところだが、父の供をしたいと言ってくれた思いを尊重したい。これは生きてするどんな親孝行にもまさるもの、親子一緒に死出の旅路を行けるなんて、これ以上の喜びはない

そう言って暫く抱擁を交わしたあと、光季は寿王の首を掻き切って殺し、その亡骸を火中へと放り込んだのでした。

かくして最愛の我が子を手にかけた光季は、東を向いて三度拝礼。

「南無帰命頂礼鎌倉八幡大菩薩若宮三所(なむきみょうちょうらいかまくらはちまんだいぼさつわかみやさんしょ。意:鎌倉の若宮=鶴岡八幡宮におわす八幡大菩薩と三柱の神々の足元にひれ伏し、誠の心を申し上げる意)。この身命を擲って、権大夫(義兄弟・北条義時)が武運長久を祈願し奉る」

続いて西を向いて三度拝礼、今度は阿弥陀如来に祈ります。

「南無西方極楽教主阿弥陀如来(なむせいほうごくらくきょうしゅあみだにょらい。

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