「鎌倉殿の13人」やってくれましたね、最後の最期で…第30回放送「全成の確率」振り返り (9/12ページ)

Japaaan

そなたの持っておる上野国(現:群馬県)の所領をすべて差し出せ……宿老が自ら手本を示すのだ。忠義を誓うなら、できるだろう」

そう能員に迫った頼家。かつて亡き頼朝が御家人たちの横一線化を図ったように、所領の多い者から少ない(あるいは持っていない)者への再配分を打ち出しました。

父・頼朝に倣い、御家人たちを横一線に並べようと苦心した頼家。

これが能員をして全成に再度の呪詛をそそのかす原因となったのはさておき、頼家が御家人たちの所領を再分配しようと図ったことは『吾妻鏡』に記述があります。

金吾仰政所。被召出諸國田文等。令源性算勘之。治承養和以後新恩之地。毎人。於過五百町者。召放其餘剩。可賜無足近仕等之由。日來内々及御沙汰。昨日可令施行之旨被仰下廣元朝臣。已珍事也。人之愁。世之謗。何事如之哉之趣。彼朝臣以下宿老殊周章。今日如善信頻盡諷詞之間。憖以被閣之。明春可有御沙汰云々。

※『吾妻鏡』正治2年(1200年)12月28日条

【意訳】頼家(金吾)は政所に命じて諸国の田文(でんもん。田んぼの権利証書)を取り集めさせ、源性(げんしょう)にこれを集計させました。頼朝の挙兵以降に与えた恩賞の土地について、500町(約5ヘクタール)を超えて所領を持っている者は、超過分を召し上げるとのこと。召し上げた土地は所領を持たない側近らに与えたいそうで、かねがね考えていたことをただちに実行するよう大江広元(演:栗原英雄)に命じました。
いやいやちょっと待って下さい。いくら何でもあんまりです。

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