「鎌倉殿の13人」やってくれましたね、最後の最期で…第30回放送「全成の確率」振り返り (11/12ページ)
「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前……ぼろん急急如律令、合!」
全成の切った九字。ちゃんとこの通りに演っていた?博文堂庄左衛門『九字護身法』 より
これは初登場の際に「風を起こす」と張り切ったものの失敗、「今日はダメのようです」とうそぶいていたあのおまじない(九字護身法などとも)。
以来ずっとギャグ要員として活躍?してきた全成ですが、ここで最後の力を振り絞って嵐を起こし、実衣を護るべく念を飛ばします。急急如律令(急げ、急げ、律令の如く=法力を届かせしめよ)……能員に「実衣の身が危ない」と聞かされていた全成の思いが伝わるようです。
政子「やはり全成殿には、人知を超えた力があったのですね」
実衣「当たり前じゃないですか……醍醐寺で20年も修行して来たんですから。私には分かっていました」
前回は、頼全からの書状を読んで「お寺の修行って、大変なんですってね」などと呑気なことを言っていた実衣。修行の大変さなら、全成以上に知っている人はいないでしょう(少なくとも、実衣の身辺では)。
今まで藤原秀衡(演:田中泯)の調伏をはじめ、多くの祈祷や呪詛に失敗してきた全成。それはきっと命令によって渋々やらされていたからであり、ここ一番では(心から本気で願ったならば)しっかり決められる法力を備えていたのです。