「鎌倉殿の13人」葛藤する源実朝、深まる北条義時との対立…第39回放送「穏やかな一日」予習 (4/7ページ)
兄との約束(第5回放送)を果たして「坂東武者のてっぺん」に立った北条義時は、実朝にこんなことを願い出ます。
「我が下で永年仕えて功績のある郎従らに、侍(さむらい。御家人)に準ずる待遇を与えて欲しい」
彼らは義時の地元・伊豆国から連れてきた者たちで、主達(おもだち)と呼ばれていました。北条の取り巻きとして既に特別扱いされてきた彼らの立場に、鎌倉殿のお墨付きをつけようと言うのです。しかし、これを実朝は却下。

義時の専横を少しでも防ごうと努めた実朝(イメージ)『國文学名家肖像集』より
「それを許せば身分(御家人と非御家人)のけじめが曖昧になり、やがては幕政に紛れ込んでくることになるだろう。つまらぬトラブルの元になるから、今後も認めない」
【読み下し】そのこと聽(ききい)らるにおいては、しかる如き輩(ともがら)の子孫の時に及び、定めて往(時)の由緒忘るをもって幕府参昇を誤り企てんか。これ後難を招くべき因縁なり。永く御免あるべからざるの趣、厳密に仰せ出ださると云々。
向かうところ敵なしの義時に対して、実朝らしからぬ激しい拒絶。その言葉を口にしてみると、実朝の強い意志を感じられます。
これはきっと、同年5月に和田義盛の願い出た上総国司の推挙を阻んでいる義時への意趣返しでしょう。