「鎌倉殿の13人」破れて砕けて裂けて散るかも…第39回放送「穏やかな一日」振り返り (2/11ページ)
豊原国周筆
自身は相模守(国司)、弟・北条時房(演:瀬戸康史)は武蔵守に……かつて時政がやろうとして畠山重忠(演:中川大志)の抵抗と御家人たちの反感を招き、失脚に追い込まれた武蔵国の掌握を、ちゃっかり義時は進めてしまいました。
何なら「父親の政治生命と引き換えに武蔵国を手に入れたのではないか」とさえ思えてしまいます。
挙げ句「父上を殺していれば、御家人たちは震え上がって従っただろうに、助けてしまったのは自分の甘さ」と言い放つ始末。
今まで猫でもかぶっていたのかと思ってしまう豹変ぶり、それでも主人公かと言いたくなるような傍若無人ぶりで、視聴者の心を激しく振り飛ばしていきますね。
かくして順調に亡き源頼朝(演:大泉洋)以上の恐怖政治を進めていく義時ですが、やっぱり時にはくつろぎたくなるもの。
以前の義時であれば、その癒しを妻(八重、比奈)に求めていたところですが、今度ののえ(演:菊池凛子。伊賀局)はその役に堪えないようです。
「行ってらっしゃいませ」
夫の前でだけは甲斐甲斐しい良妻賢母を演じる彼女ですが、義時がいなくなれば我が子(後の北条政村)を下女に押しつけます。
演技なのかどうか、子役の政村が母親に懐いていない様子が、あまり愛情を受けていない≒のえがよい母親ではないことをよく表しているようでした。
さて、家を出た義時が癒しを求める先は長男・北条泰時のもと。ごろりと寝転がり、我が家のようにくつろぎます(そこでくつろがれても困るんですけど……)。
平盛綱と改名、ちゃっかり御家人に成り上がった鶴丸「いつまでも鶴丸(童名)では具合が悪かろう。諱(いみな。実名)をつけてやろうか」
義時が鶴丸(演:きづき)に与えた名前は平盛綱(たいらの もりつな)。泰時の家司として活躍した御家人で、その子孫は鎌倉幕府の内管領として得宗家をもしのぐ権勢を誇ります。
「鎌倉に(かつて源氏に滅ぼされた)平家ゆかりの者がいる。