「鎌倉殿の13人」実朝、まさか日本脱出!?第42回放送「夢のゆくえ」予習 (4/8ページ)
出てきたら楽しみですね!
相次ぐ怪異と和田一族の亡霊和田合戦からおよそ2年半が過ぎた建保3年(1215年)11月25日。実朝は不思議な夢を見ました。
(ウリン、ウリン……)
滅ぼされた和田義盛(演:横田栄司)はじめその一族の亡霊が、実朝の前に大集合したのです。
見渡す限りのヒゲ・ひげ・髭……無数の和田義盛に囲まれた実朝は、再会を喜んだのでしょうか。
(和田よ、そなた死んだはずでは……)
(我ら鎌倉一の忠臣なれば、ウリンの敵を滅ぼすまで成仏などできませぬ。さぁ、誰と戦いましょうか。小四郎ですか、ねぇウリン……)
「もうよい、戦さはたくさんだ!」
魘(うな)された翌朝、実朝は高僧の退耕行勇(たいこう ぎょうゆう)を招いて和田一族を供養させたということです。
於幕府。俄令行佛事給。導師行勇律師云々。是將軍家去夜有御夢想。義盛以下亡卒群參御前云々。
※『吾妻鏡』建保3年(1215年)11月25日条
近ごろ、鎌倉のあちこちで怪異現象が続いたのは彼らのせいだったのかも知れません。11月12日には御霊神社(現:鎌倉市坂ノ下)でお祓いをしたため、祓われた和田一族の亡霊が夢の中まで出てきたのでしょうか。
実朝「子孫を残さない」宣言に動揺走る後鳥羽上皇に忠義を尽くす実朝は、とうぜん朝廷からの評価も高く、順調に昇進していきました。むしろ順調すぎて怖いくらいです。