「鎌倉殿の13人」実朝、まさか日本脱出!?第42回放送「夢のゆくえ」予習 (5/8ページ)
古来「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」と言うように、これを心配するのが義時と大江広元(演:栗原英雄)。
順調すぎるほどのスピードで出世していく実朝。都には「位撃ち」という呪いもあるとか(イメージ)
「亡き右大将家(頼朝)は運を使いきってしまわぬよう、官位を辞退してきたというのに、今の鎌倉殿は分不相応な官位を望んでおいでだ。私の意見には耳を貸して下さらないので、大江殿から何とか言っていただけませぬか」
「まったく、私も日ごろ悩んでおりました。右大将家は我らに意見を求めて下さったというのに、今ではそういうこともありません。今回小四郎殿から相談をいただいたキッカケに、申し上げてみようと思います」
「かたじけない。分不相応な身分は必ずや子孫に報いがめぐるものですから、そうならないよう願うばかりです」
晴。廣元朝臣參御所。稱相州中使。御昇進間事。諷諌申。須令庶幾御子孫之繁榮給者。辞御當官等。只爲征夷将軍。漸及御高年。可令兼大將給歟云々。仰云。諌諍之趣。尤雖甘心。源氏正統縮此時畢。子孫敢不可相繼之。然飽帶官職。欲擧家名云々。廣元朝臣重不能申是非。即退出。被申此由於相州云々。
※『吾妻鏡』建保4年(1216年)9月20日条
「……という事ですので、どうか官位を求められるのはほどほどに……」
勇気を出して諫言した広元でしたが、実朝はこれを拒否。その言い分はといいますと……。
「そなたや小四郎の申す事、確かにもっともである。ただし源氏の血統は私の代で終わるのだ。