「鎌倉殿の13人」刻々と近づく1月27日。『吾妻鏡』をたどり、第44回放送「審判の日」を予習 (5/7ページ)
「今年の参拝は無事だったが、来年の参拝にはお供すべきではない(今年の拝賀は無事。明年の拝賀の日、供奉せしめ給うなかれ)」
かねて薬師如来を信仰してきた義時は、このことに思い立って薬師堂の建立を命じました。すると時房と泰時が反対します。
「何かと物入りなところへ、更に民の負担を増すのはよろしくありません」
しかし義時はこれを強行。私的なことであるから当然自腹だ文句あるかの精神ですね。
ちなみに薬師如来の別名は医王善逝(いおうぜんせい)。医王と言えば、前に実朝が前世で修行していたという宋の医王山(いおうざん)を思い出します。
実朝が薬師如来で義時がその守護神……何か関係があるのでしょうか。あるかも知れませんね。
不吉すぎ!鳩を叩き殺す小童の夢夢と言えば、源頼茂(みなもとの よりもち。源頼政の孫)がこんな夢を見たと言います。
右馬權頭頼茂朝臣參籠于鶴岡宮。去夜跪拝殿。奉法施之際。一瞬眠中。鳩一羽居典厩之前。小童一人在其傍。小時童取杖打殺彼鳩。次打典厩狩衣袖。成奇異思曙之處。今朝廟庭有死鳩。見人怪之。