「鎌倉殿の13人」刻々と近づく1月27日。『吾妻鏡』をたどり、第44回放送「審判の日」を予習 (6/7ページ)

Japaaan

頼茂朝臣依申事由有御占。泰貞宣賢等申不快之趣云々。

※『吾妻鏡』建保7年(1219年)1月25日条

頼茂が鶴岡八幡宮寺にお籠りで祈祷していた夜のこと。疲れが溜まっていたようで、一瞬だけトリップしてしまいました。

鳩は八幡様のお使い(イメージ)

すると、目の前に一羽の鳩が現れたと思ったら、そばにいた小童がこの鳩を叩き殺してしまいます。

更には頼茂へも殴りかかってきたところで目が覚めました。何とも嫌な夢に夜が明けたところ、境内に鳩が死んでいるのを発見。

何とも不吉だと思って陰陽師の安倍泰貞(あべ やすさだ)と安倍宣賢(のぶかた)に占わせたら、やはり「不快(不吉)」の結果が出ました。

鳩は八幡大菩薩のお使い。それを叩き殺した小童は何の暗示なのか……歴史の結果を知らない当時の人々は、一体どんな災厄が降りかかるか戦々恐々としたことでしょう。

なお、この頼茂は実朝の死後に鎌倉殿を継ごうと京都で謀叛の兵を起こしていますが、今回の夢が何か影響を与えているのかも気になるところです。

終わりに

そして迎える1月27日。当日は晴れていたところ、夜になって雪が降ってきました。

「「鎌倉殿の13人」刻々と近づく1月27日。『吾妻鏡』をたどり、第44回放送「審判の日」を予習」のページです。デイリーニュースオンラインは、頼仁親王三浦光村公暁源頼茂北条泰時カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る