慈円は本当に「中世きっての名僧」なのか?その生涯から名場面をピックアップ【鎌倉殿の13人】 (2/8ページ)
九条兼実(演:ココリコ田中直樹)は実の兄に当たります。
「鎌倉殿の13人」に当てはめると第1回放送(安元元・1175年)時点で21歳、主人公の北条義時(演:小栗旬)が亡くなる最終回(元仁元・1224年)時点で70歳。義時の8歳年長になります。
四度にわたって天台座主(てんだいざす。比叡山延暦寺の住職で、天台宗のトップ)を務め、歴史書『愚管抄(ぐかんしょう。愚見をまとめた書の意)』の筆者としても有名です。
また和歌にもすぐれ、その作品は家集『拾玉集(しゅぎょくしゅう)』や勅撰集『千載和歌集』はじめ、小倉百人一首にも前大僧正慈円(さきのだいそうじょう じえん)という名前で収録されています。
慈円の兄・九条兼実。その皮肉ぶりは日記『玉葉』に詳しい。藤原豪信筆
基本的にハイスペックなエリートですが、兄に負けず劣らぬ皮肉屋でもあり、筆鋒鋭い批判が随所に著されました。
ちなみにひねくれた同士ゆえか、上洛してきた源頼朝(演:大泉洋)とは意気投合。そういう場面も観たかったですね。