「鎌倉殿の13人」政子が救いたかったのは……第46回放送「将軍になった女」振り返り (2/9ページ)
阿野時元の謀叛について
「将軍になるには、宣旨が必要なの?」
そんなことを三善康信(演:小林隆)から聞き出した実衣。我が愛息・阿野時元(演:森優作)を鎌倉殿に立てようと露骨に企んでいました。
しかし亡き源実朝(演:柿澤勇人)の乳母として、彼が将軍になる(朝廷から補任される)ための段取りなどは見てきたはず。
にもかかわらず、彼女が実際の事務手続きはともかく宣旨の存在すら知らないというのはさすがに不自然ではないでしょうか。
おまけに段取りを頼んだ相手が、かつて自分で「胡散臭い」と言っていた三浦義村(演:山本耕史)。一番信用しちゃいけない人間に乗せられて、義村を執権にする≒義時を排除することを約束してしまいます。
「小四郎……誰?」
(小四郎=自分の兄・義時であることなど)百も承知でナメた態度をとった実衣。陰で「あんな奴知らない」などと言われれば、そりゃ義時も(女性は死刑にしないという慣例を破って)極刑に処したくなるでしょうか。
しかし、我が子をそそのかして挙兵などさせるより、「時元を鎌倉殿に!」と運動した方が実現性も高かったように思われます。
『吾妻鏡』では時元が兵を集めて山に立て籠もったとあり、これは積極的に鎌倉へ撃って出る(謀叛を起こす)というより義時(北条当局)が「親王下向の邪魔になる時元を討つ」姿勢を見せたため、自衛を図ったのではないでしょうか。