「鎌倉殿の13人」政子が救いたかったのは……第46回放送「将軍になった女」振り返り (3/9ページ)

Japaaan

敗走する時元たち(イメージ)

それを義時(そして政子)が「これは謀叛だ!討て!」と兵を出し、準備が間に合わないまま滅ぼされたという説もあります。

しかし大河ドラマでは鎌倉殿への野心を露わにしており、失敗したからと言って「何でこんな人生を……」と政子に八つ当たりするのは筋違いです。

平和的な政治運動ならともかく、兵を挙げた以上はのるかそるか。かつて源頼朝(演:大泉洋)が兵を挙げた時からずっとそうでした。

勝てば調子に乗る(何なら義時を殺す気だった)くせに、負けたから「死にたくない」?義時ならずとも「知るかそんなモンふざけるな」と言うもの。もし女子(おなご)だから殺されないとタカをくくって謀叛をそそのかしたなら、随分とふざけた話です。

覚悟のないまま権力に近づけばこうなる。そんなお手本を示すような実衣と時元。阿野全成(演:新納慎也)が討たれた時と同じく政子に助けられた実衣。もう十数年前になりますが、苦い思い出が蘇ったことでしょう。

ちなみに『吾妻鏡』では阿野全成の一件以降、嘉禄3年(1227年)11月4日に亡くなるまで登場しません。

時元の謀叛に関与していれば何かしら言及されるでしょうから、恐らく本当に無関係だったものと考えられます。

今や唯一の癒し?俺たちの泰時と初。しかし史実では……

「いいんじゃないですか、あなたらしくて」

「……初めて誉められた」

「誉めたんじゃありません。諦めの境地です……真面目に受け取るな。ふふっ」

今日も今日とて殺伐とした御所。

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