モハメド・アリ、ウィレム・ルスカ、ドン・フライ…燃える闘魂アントニオ猪木「世紀の7大デスマッチ」驚愕の真相 (4/7ページ)
「強敵でしたが、柔道着を脱いだことがルスカの敗因でしょう」(前同)
最後は、猪木がバックドロップ3連発でルスカを見事、マットに沈めた。
「実は猪木さんは、見えないところでルスカの急所に肘を入れていたんです。僕らは“猪木さん、やってるな”と(笑)。常連外国人選手と違って、手の内が見えない相手は“怖さ”がある。いつもと違う攻撃で対処しなきゃいけないんです」(前出の藤波氏)
■リングサイドに軍隊が並んだ
また、猪木は、“ルール無用”という、文字通りのデスマッチも経験している。76年12月12日に行われたアクラム・ペールワン戦だ。なんでもありの総合格闘技UFCが発足する、17年も前のことだった。
パキスタンのプロレスを牽引した英雄ペールワンは、アリ戦を観て猪木に対戦を要求。両者の一戦は、同国のカラチにあるナショナルスタジアムに7万人の大観衆を集めた。
「試合開始5分前に、プロモーターのサリム・サディックが、こちらの控室に来て、“ミスターシンマ、大変だ。なんでもありの試合になった”と言うもんだから、猪木さんに“こんな試合を組みやがって”と怒鳴られましたよ。それでも猪木さんは、藤原喜明に自分の胸を叩かせると、“行くぞ!”と叫んで、颯爽とリングに向かったんです」(新間氏)
■タイガー・ジェット・シンが「危険だから試合を止めろ」
試合序盤で、猪木は必殺の腕十字を極めるが、ペールワンに逃げられてしまう。
「次のラウンド、猪木さんは“新間、いくからな”と言ってリングに向かいました。ただ、再びペールワンの腕を極めようとすると、猪木さんの悲鳴が聞こえてきた。“何事か?”と思ったら、ペールワンが猪木さんの腕に噛みついていたんです」(前同)
ただ、そこは燃える闘魂。猪木もペールワンの目を突くラフ殺法を解禁。