「どうする家康」織田・徳川の同盟、藤吉郎の尻、氏真のゲスっぷり…第4回放送「清州でどうする!」振り返り (7/8ページ)
もし瀬名を手籠めにしていたら、絶対に許されなかったはず(画像:Wikipedia)
それはさておき、氏真の名誉にかかわる大事なことなので二度繰り返しますが、氏真が瀬名を手籠めにしたような事実はどの史料にも記されていません。
関口氏純についてはこの件に関連して永禄5年(1562年)に切腹を命じられたとあり、妻の巴(演:真矢ミキ。関口夫人)も後を追って自害したと伝わります(『松平記』による)。
ただし氏真が永禄7年(1564年)・同9年(1566年)に関口伊豆守(氏純。ほかに伊豆守を称した者はいない)について言及した文書を発行しているため、元康の裏切りからしばらく後まで生きていたようです。
なお血文字と言えば元康の幼少期、於大の方(演:松嶋菜々子)が竹千代(元康)の無事を願って、自分の血で阿弥陀経を書いて奉納したエピソードがあります。今回の暴挙は、それが元ネタになっているのでしょうか。
次週・第5回放送「瀬名奪還作戦」一度は捨てた妻を凌辱され、我が子がどうなっているかも分からないけど(普通なら竹千代は殺され、亀姫は売り飛ばされていてもおかしくない)、とにかく取り返すべく立ち上がった元康。
服部半蔵正成。忍者のイメージが強いが、武士としても多くの武勲を立てた豪傑。これからの活躍が楽しみ。「徳川十六神将図」より
まずは何とかして瀬名たちを奪還しないと……というわけで、次週の第5回放送は「瀬名奪還作戦」。