「どうする家康」本多正信の寝返りでますます泥沼化…第8回放送「三河一揆でどうする!」振り返り (7/7ページ)
自古皆有死、民無信不立。
※『論語』顔淵第十二
【意訳】子貢(しこう)が孔子(こうし)に政治の要点を尋ねる。孔子は「民に食糧を与えて、軍備を整えて安全を保障することで、信頼を得る」と答えた。
子貢は重ねて「もし三つを揃えられねば、何から削るべきでしょうか」と問う。孔子は「その場合は、軍備から諦めよう」と答える。
子貢は更に「残った食糧と信頼も両立できねば、どちらを捨てましょうか」と問う。孔子は「食糧を諦める。たとえ餓死しようが、そもそも人間は必ず死ぬものだ。しかし信頼関係がなければ、絶対に社会は成り立たない(民、信なくんば立たず)」と答えた。
……もはや信頼関係もへったくれもない、瀬名の「一つの家が、ばらばらじゃ」そのもの。しかし、現実を受け止めなければ先がありません。
義元の教えを思い出した家康は「守るべきもの」のために決断を迫られます。果たして家康はどうするのか、また空誓上人(演:市川右團次)はどう受け止めるのか。次週の展開に注目です。
※参考文献:
『NHK大河ドラマ・ガイド どうする家康 前編』NHK出版、2023年1月 『徳川実紀 第壹編』国立国会図書館デジタルコレクション日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan