「どうする家康」よく言った!本多正信が代弁する民の声。第9回「守るべきもの」振り返り (1/7ページ)
本多正信(演:松山ケンイチ)の裏切りに動揺する松平家康(演:松本潤)。相次ぐ家臣たちの離反に、もう誰も信用できぬと引き籠もってしまいました。一向一揆の勢いは衰えることなく、すべてを投げ出してしまいたくなりますが……。
さて、NHK大河ドラマ「どうする家康」第9回放送は「守るべきもの」。今週は家康三大危機の一つと言われる三河一向一揆(永禄6・1563年~同7・1564年)の後編になります。
理不尽な動機で一向門徒に喧嘩をふっかけ、仏敵となることを恐れた家臣たちが次々と離反。果たして家康はこの難局をどう乗り切るのか……今週も振り返っていきましょう。
家康の祖父と父の最期主君が家臣を信じねば、家臣も主君を信じず殺されるのみ。また信じても家臣に裏切られれば殺されるのみ……だから裏切られぬよう己を律した上で信じるよりない。そう家康に諫言した鳥居忠吉(演:イッセー尾形)。
家康の父・松平広忠(演:飯田基祐)も、祖父の松平清康(きよやす)も家臣の裏切りによって殺されていると言いますが、ここで江戸幕府の公式記録『徳川実紀(東照宮御実紀)』を読んでみましょう。