大谷翔平と侍ジャパン「WBC優勝」の「スゴすぎSHOWタイム」10選 (2/10ページ)
「栗山監督が当初から、ここまでのものを期待していたかは不明ですが、いい意味での誤算は、やはりヌートバー。とりわけ、初戦の中国戦で先頭打者として初球を叩いた、あのチーム初安打は、その後の方向性さえ決定づけた気がします」
確かに、データの少ない未知の相手との対戦では、「序盤は慎重に」となりがちなのが従来の日本野球。大事な大会初戦で、彼の一振りが「その呪縛から、チームを見事に解き放った」と、橋上氏は語る。
「日本人は“分からないもの”に対して、まず、どうしても観察から入る。それは美点でもあるけど、こと短期決戦ではマイナスに働くことも多かった。そこへきての、1番ヌートバーの積極性。他の日本人選手ではおそらく、あの結果は得られなかったはず。彼自身も、目の前に獲物がいるなら行くのは当然、と言わんばかりに前のめりでしたしね」(前同)
そんな1番ヌートバーと3番の大谷をつなぐ役割で大活躍したのが、近藤健介(29)。しかし、当初は控えに回ると見られていた。
「野手に関しては、MLB各球団からオープン戦に替わる“打席保証”の要望が来ていたはず。となれば、鈴木誠也(28)が仮に予定通り出場できていた場合、外野は鈴木、吉田、ヌートバーの3人で固定される可能性が高かった」(同)
栗山監督にしてみれば、信頼を置く近藤をどう使うか、思案のしどころになったはずだったという。
「鈴木の離脱はもちろん残念ですが、采配という部分においては迷いが消えたのも間違いない。結果的に近藤をフルに使えた、それが功を奏した格好にはなりましたよね」(同)
■不調の村上を救った新旧「日本の4番」
一方、頼みの4番、村上宗隆(23)は、序盤の中国、韓国戦を終えても快音なし。