【朝ドラ らんまん】要潤演じる田邊彰久のモデル!東京大学理学部の初代教授・矢田部良吉の生涯④ (2/7ページ)

Japaaan

東京大学理学部。良吉は外部の研究者の出入りも許可していた。

破門事件勃発!弟子たちの関係決裂の原因とは…

在野の研究者を育てようとしていた良吉ですが、思わぬ形で関係が決裂してしまいます。

明治17(1884)年、良吉は戸隠山で植物を採集。明治21(1888)年、開花した標本をロシアの植物学者・マキシモヴィッチに送ります。

すると良吉の採集した本種が新種であると判明。正式発表前に花の標本をマキシモヴィッチに送ることとなりました。

しかしここで事件が起きます。この新種は、亡き伊藤篤太郎の叔父がかつて採集し、伊藤が学名をつけたものだったのです。

伊藤は良吉らに先んじてイギリスの植物雑誌『Journal of Botany, British and Foreign』に新種として発表。遅れた良吉は、献名することができませんでした。

激怒した良吉は伊藤の教室の出入り禁止を決定。この事件から、新種である「トガクシソウ」は「破門草」の異名でも呼ばれることになります。

加えて、良吉は他にも在野の研究者とトラブルを起こしていました。

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