「どうする家康」壊れてしまった信康。母はついに決意する。第23回放送「瀬名、覚醒」振り返り (8/9ページ)
一 三郎殿常々物あらき所行おほし我身召仕の小侍従と申女を我目前にて刺殺し其上女の口を引さき給ふ事
一 去頃三郎殿踊を好みて見給ひける時踊子の衣裳よろしからず又おどりさまあしきとて其踊子を弓にて射殺し給ふ事
※『後風土記巻第十六』「築山殿凶悍 付 信康君猛烈の事」
他にも五徳の侍女である小侍従(こじじゅう)を五徳の目の前で刺し殺したり、気まぐれに踊り子を射殺したり、まぁ中々のサイコパスっぷりです。
他にも瀬名から受けた嫁いびりや、武田勝頼との内通など様々に書き立てました。
一 築山殿悪人にて三郎殿と吾身の中をさまさま讒して不和し給ふ事
一 我身姫ばかり二人産たるは何の用にか立ん大将ハ男子こそ大事奈れ妾あまた召て男子を設け給へとて築山殿すゝめにより勝頼が家人日向大和守が娘を呼出し三郎殿妾にせられし事
※『後風土記巻第十六』「築山殿凶悍 付 信康君猛烈の事」
【意訳1】瀬名は私と信康様の仲を引き裂こうと、悪口ばかり言いふらしています。
【意訳2】瀬名は私が女児しか産まないといびり、正室たる私を無視して勝手に側室(しかも武田方の女性)を迎えてしまいました。
……これがいわゆる「築山殿事件」につながるのですが、五徳にしてみたら、信長に助けを求める気持ちだったでしょうね。