人類の祖先が大陸移動した最古の痕跡。ラオスの洞窟から発見された86,000年前の骨片 (2/5ページ)

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タムパリン洞窟発掘調査の様子 / image credit:Fabrice Demeter・人類の先祖の大陸移動の時期が1万年近くはやまる
 しかし、現場は世界遺産地区で、化石はラオスの法律によって保護されているため、研究者たちは、直接年代測定することはできない。

 さらに、堆積物の中には、洞窟内に流れ込んだ木炭が含まれていたが、それはそこで燃やされたものではなかったため、通常の年代測定技術に頼ることもできなかった。

 そこで、セントラルフロリダ大学の生物人類学者、サラ・フリードライン氏率いる研究チームは、ルミネッセンス年代測定やその他の技術に着目し、新たに見つかった化石周辺の、これまでで一番深い7メートル近くの深さのところの堆積物の年代を見積もった。

 その結果は、タムパリン洞窟でこれまで発見されている化石の年代推定を裏付け、この遺跡の年代を、1万年近くもさかのぼることになった。

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これら脛骨は、タムパリン洞窟の深さ6.97メートル地点から見つかった / image credit:・人類の先祖は、大陸の自然回廊を横断していた可能性
 さらに、この洞窟は海から300キロ以上離れているため、私たちの祖先はアフリカを出発して世界へ散らばっていくのに、海岸線や島々をたどったわけではなく、森林地帯や川や渓谷、つまり大陸の自然の回廊を横断していたことを示しているといえる。
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