気候変動の影響で人間の脳のサイズが縮小しているという研究結果が報告される (3/4ページ)
その影響は気温ほど強くはないが、乾燥が進んだ時代では、脳がほんの少しだけ大きくなることがわかっている。
ただし気候がヒトの脳の大きさを左右するらしいことが確認できてもそれですべてを説明できるわけではない。
たとえば、捕食関係といった「生態系に関する要因」、どんな植物が生え、それがどれほど光合成を行うかといった「気候の間接的な影響」、あるいは文化や技術のような「気候以外の要因」など、ほかにも脳の大きさを左右するかもしれない要因は考えられるとのこと。
今回の研究では、私たちの脳の大きさが環境ストレスへの反応として変化しているらしいことが示された。
だが、その背後にある具体的な理由はまだよくわかっていない。
脳の大きさが変わるのは、気温の変化によってヒトの生理機能に影響があるからなのか、あるいは気温の変化にともなうまた別の変化が関係しているのか、くわしいことはさらなる研究が必要であるとのことだ。
この研究は『Brain, Behavior and Evolution』(2023年4月4日付)に掲載された。