弥生時代後期から種子島に住んでいた広田人は意図的に幼児の頭蓋骨を変形させていた (1/4ページ)
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意図的に力をくわえて頭蓋骨を変形させる「人工頭蓋変形」は、紀元前2000~1000年頃の中央アジアや、紀元前2650年頃のチリなど、世界各地で古くから見られる奇妙な習慣だ。
九州大学などの研究チームによる最新の分析によると、どうやら日本の一部でもこの人工頭蓋変形の習慣があったようだ。
3世紀から7世紀(弥生時代から古墳時代)に鹿児島県種子島で暮らしていた「広田人」は、後頭部が真っ平らないわゆる”絶壁頭”だったことが知られているが、どうやらこれは意図的な人工頭蓋変形の結果であることが、九州大学とアメリカ・モンタナ大学の共同研究で明らかとなった。
・砂浜に墓地を作った広田人の平らな後頭部の謎
鹿児島県、種子島の南部には、3世紀(弥生時代後期)から7世紀頃(古墳時代)の墓地遺跡「広田遺跡」がある。ここで暮らしていた人々が「広田人」だ。
彼らの遺跡は古墳時代のものであるが、日本本土にある古墳とは違い、海岸の砂丘に作られているところが特徴的だ。
そこから発掘された150体以上の遺骨は、奄美・沖縄諸島でとれる貝殻から作られたバラエティ豊かな装飾品を身につけており、美しく身を飾る文化があったことがうかがわれる。