羽柴秀吉の養子になった於義丸(結城秀康)。なぜ彼が選ばれた?【どうする家康】 (5/9ページ)
ちょっとでも親しくしたら、築山殿に叱られるからでしょうか。
「すわっ!」
逃げ出そうとする家康の袖をつかみ、信康は諭しました。
「……母上が恐ろしいのは解ります。しかし父上。自分で生ませておきながら、生まれた我が子を愛さないのは、あまりにも人の道に反しませぬか?」
「……むむむ」
まったくその通りで、そもそも家康が侍女に余計な手出しをしなければ、こんな事にはならなかったのです。
「何がむむむですか。さぁさぁ、この世に生ませた以上は、我が弟を愛でていただきますぞ!」
という訳で、信康は於義丸を抱っこして、家康の膝に座らせます。
「わーい、ちちうえだー!」
「良かったな於義丸。ホラ、父上も於義丸にいい子いい子するのです!」
「あーわかったよ。ほーらおぎまるいいこいいこー(棒)」
「ちちうえ、だいすきー!」
何やかんやと言ったって、いざ膝に抱かせてしまえば情も移ろうと言うもの。
完全に苦虫を噛み潰した顔の家康ですが、いつかきっと於義丸を迎え入れてくれるはず……そんな幸せな未来を思い描き、弟に慈愛の眼差しを送る信康なのでした。