人類が2万年以上前に北米に到達していた痕跡を示す足跡を発見。従来の説が覆る可能性 (5/6ページ)
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古代の足跡の存在が明らかになった、ホワイトサンズの別の時代の想像図 / image credit:Davide Bonadonna and Bournemouth University
今後数年間のうちに、考古学者が確実に取り組むであろう疑問のひとつは、人類が3万年前から2万3000年前にすでに北米大陸にいたのなら、どうして同じような時代の遺跡がもっと国内で見つからないのか、ということだ。
考えられる答えのひとつは、巨大な氷床が溶けて上昇した海面によって、遺跡の多くが水中に沈んでしまっているということだ。
もうひとつの可能性は、単にまだ見つかっていないということだ。狩猟採集民の移動は、あったとしても、その痕跡はわずかだろう。
ピガティ氏たちは、ホワイトサンズのツラロサ盆地の西側、最近調査した湖底の足跡が見つかったあたりの反対側で調査を進めていて、古代の環境が盆地の東側の足跡のあった場所へと、人々や動物を引き寄せた可能性を再構築している。
一方で、ピガティ氏とスプリンガー氏によると、いまだ未調査の同じような干上がった湖底が米国西部には数百ヵ所あるという。
「実際にはほとんど未調査の新たな考古学データを見つけるという点では、今後数年間ですばらしい話がいくつか出てくるでしょう」
この研究は『Science』誌(2023年10月5日付)に掲載された。