「どうする家康」関ヶ原は、まだ終わっておらぬ…第44回放送「徳川幕府誕生」振り返り (2/8ページ)

Japaaan

なろうとして簡単になれるものなのか……そんな実務的な疑問もさることながら、家康はじめ当時の人々に、幕府を開くという概念はあったのでしょうか。

幕府という言葉は「全国の武士たちに支配権を及ぼした武家政権」に対する、歴史学の便宜的な呼称です(諸説あり)。

鎌倉幕府・室町幕府そして江戸幕府に共通する要素として征夷大将軍の官職が挙げられるものの、征夷大将軍になったから自動的に幕府が開けるというものではありません。

征夷大将軍という名と、全国的な支配権という実を兼ね備えた武家政権を後世の人々が幕府と呼んだのであり、その辺りについてはもう少し掘り下げて欲しかったと思います。

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また『吾妻鏡』の愛読者であった家康は、尊敬する源頼朝公と同じ征夷大将軍にこだわっていました。

長年の願いであった武家の棟梁として頂点に上り詰めた喜びも、視聴者と共に味わえる描写が欲しかったですね。

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