100歳まで生きる!「名医の食卓」大公開 (4/8ページ)
沖縄県が他県より認知症発症率が低いのは、シークワーサーの影響ではないかと、今も研究が進められているほどです」(同)
現在は少し大きめのスーパーに行けば、シークワーサーの果汁100%で作られた原液が売られているので、これを使えば、手軽に自宅で利用できる。
■中高年世代は昼食を“食べない”選択肢も
一方、あえて昼食を食べないのが、前出の秋津氏だ。
「もちろん、肉体労働者など日中に体を動かしている人は食べたほうがいいんですが、普通の人は無理に食べる必要はないと思います。
特に、中高年世代は、朝昼晩にしっかり食べると、消費カロリーよりも摂取カロリーが上回って、肥満や糖尿病などの生活習慣病のリスクになります」
■胃腸を休める
より健康を意識するならば、近年流行中の“16時間断食ダイエット”に挑戦してみるのも手だという。
「胃腸を長時間、休めることで糖尿、高血圧、高脂血症などの予防になると言われています。
断食と聞くと、何も食べないと思いがちですが、そうではなく、朝はヨーグルトにし、昼食を抜くだけでも同様の効果が期待できます」(前同)
■タンパク質の摂取がカギ
最後は、1日を締めくくる“夕食”。ここは、タンパク質の摂取がカギになる。
「日本人の食生活で、最も不足しているのがタンパク質です。私が診療している高齢者の多くは、血液中のタンパク濃度が低く、筋肉が衰えて、骨がもろくなっています。転倒時に骨折するリスクもあるので、そうならないために、日頃から魚や肉を食べましょう」(岡田氏)
そこで岡田氏が薦めるのが、しゃぶしゃぶだ。ポイントは調理法にある。
「100度を超える高温調理だと、肉の成分が発がん性物質に変わります。また、炭火の焼肉、燻製ベーコンなどは煙に含まれるダイオキシンという発がん性物質が付くので控えたいところ。その点、しゃぶしゃぶは高温調理ではなく、煙もつかないので、健康的にタンパク質が取れます。