ヨーロッパウナギはすべてバミューダトライアングルから来ている。だが誰もそれらを見たことがない (1/6ページ)

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ヨーロッパウナギはすべてサルガッソー海に位置するバミューダトライアングルで生まれたものだという。
たとえ、ヨーロッパの内陸部に棲んでいるウナギでも、海はもちろんのこと、なんと陸地!を何千kmも旅してサルガッソー海までたどり着いて産卵するというのだ。
・ヨーロッパウナギはサルガッソ海で繁殖
ヨーロッパウナギはスカンジナビア半島・バルト海から、地中海および黒海沿岸にかけて、ヨーロッパ全域の河川に生息する他、モロッコなど、北アフリカの一部にも分布する。また、日本にも一部に移入分布する。
近年個体数が著しく減少しており、2007年にワシントン条約の付属書に記載され、2009年から貿易取引が制限されてる。
『Nature』誌(2022年10月13日付)に掲載された論文によると、ヨーロッパウナギの成魚がサルガッソ海の繁殖地へ移動していることを示す最初の直接的な証拠が発見されたそうだ。
サルガッソ海は、大西洋の一部をなす海域で、アメリカ東部沖に位置するメキシコ湾流、北大西洋海流、カナリア海流、大西洋赤道海流に囲まれた長さ3,200km、幅1,100kmの範囲にある。
バミューダ諸島はサルガッソー海の西端に位置しており、魔の海域として知られるバミューダ・トライアングルはサルガッソー海の一部が含まれている。