大河「べらぼう」蔦屋重三郎と瀬川を生涯結ぶ2冊の本 『心中天網島』『青楼美人』の紹介と考察【後編】 (4/7ページ)

Japaaan

現代に例えれば、アイドルやスターなどの「オフショット集」のような感覚ともいえるでしょう。

『青楼美人合わせ姿』丁子屋の遊女・長山、仙山、豊春(北尾重政)

蔦重は、瀬川が吉原を出ていく日、贅沢の限りを尽くしたこの本を瀬川に贈ります。ページを開くと、瀬川が本を読む姿も描かれていました。美しく装った花魁姿でもなく客の相手をし続けて疲弊した姿でもなく、蔦重にとって普段着の瀬川の姿といえば、本を読んでいる姿だったのです。吉原を出ていく身なのにと、驚く瀬川でしたが「楽しかったことばかりを思い出す」と喜ぶのでした。

蔦重は、「俺は吉原を楽しいことばかりのとこにしようと思う。売られてきた女郎がいい思い出いを持って大門を出て行けるとこにしたい。馬鹿みたいな昼寝の夢みたいな話だけれど、それが自分たち二人が見てた夢じゃねえの?」と語ります。

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