大河「べらぼう」蔦屋重三郎と瀬川を生涯結ぶ2冊の本 『心中天網島』『青楼美人』の紹介と考察【後編】 (5/7ページ)

Japaaan

分かれても重なり合う二人の夢

『青楼美人合わせ姿』(勝川春章)

「吉原をもっといい場所にしたいと一緒に二人で見てきた夢を、俺はこれからもずっと見続ける。結ばれなかったからこそ、この夢は絶対に手放さない」「この本を開けば、いきいきとした瀬川との思い出が鮮やかに蘇る、例え身請けしてもずっと想いは続く」という想いの強さを感じるセリフでした。

「一緒になろう」というプロポーズの言葉をはるかに凌駕する、宝物のような言葉でした。ドラマのタイトル、「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の「夢」とは、まさにこのことではないでしょうか。

「そりゃあまあ、べらぼうだねえ」と涙を流す瀬川。幼いことからずっと想い続けてきた蔦重にそんなセリフをいわれ、万感の想いで胸が塞がれたことと思います。

幼い頃蔦重にもらった赤本『塩売文太物語』を何度も何度も大切に読み返していた瀬川のこと。この『青楼美人合姿鏡』は、鳥山検校の元にいき、毎晩男に体を売る日々からは解放されても、蔦重を想いきっと何度も何度も開くのではないでしょうか。

「大河「べらぼう」蔦屋重三郎と瀬川を生涯結ぶ2冊の本 『心中天網島』『青楼美人』の紹介と考察【後編】」のページです。デイリーニュースオンラインは、心中天網島青楼美人合姿鏡瀬川べらぼう蔦屋重三郎カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る