「凶賊」は実在した!強盗、殺傷、陵辱…江戸の町を震撼させた凶悪犯罪者、真刀徳次郎・葵小僧【前編】 (1/4ページ)

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「凶賊」は実在した!強盗、殺傷、陵辱…江戸の町を震撼させた凶悪犯罪者、真刀徳次郎・葵小僧【前編】

火盗改の面目躍如

『鬼平犯科帳』には、鬼平こと長谷川平蔵による大捕物がいくつも登場します。小説に登場する凶賊たちのモデルになった、江戸を震撼させた凶悪な犯罪者たちをご紹介します。

「郵便報知新聞」 「第五百六十五号」 月岡芳年 画

まずは真刀(神道)徳次郎。この人物は数十人の武装強盗集団の巨魁で、東北や関東一円を荒した広域犯罪集団でした。

出没範囲が広域に及んだため町奉行や代官などでは手に負えず、火付盗賊改の出番となったのです。

『幕府時代届申渡抄録』によると徳次郎の犯行は大胆不敵で、「道中御用」という絵符を立てて帯刀した幕府役人に変装し、百姓家・町家・寺などに押し入るというものでした。

また金銀銭や衣類反物などを奪い取るのみならず、僧侶や百姓も殺傷するという凶悪な賊だったようです。

残忍なだけでなく、火縄を使って錠前の部分を焼き切るなど、高い犯罪技術も持っていたというタチの悪さでした。

徳次郎は盗んだ物を古着屋や市場で売り払って現金化し、部下に分配。一味はこの金を酒や遊びで散財したと伝えられています。

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