イケメンすぎる若き将軍・足利義尚!室町幕府の権威回復を一身に背負った悲劇的な人生…【後編】 (2/7ページ)
一つは『地蔵院本』と呼ばれるもので、騎馬武者姿の「絹本著色騎馬武者像」が描かれています。もう一つは『天龍寺本』で、こちらには束帯姿の人物が描かれています。
これらの肖像画は、長らく室町幕府初代将軍・足利尊氏の像と伝えられてきました。しかし、日記などの史料に記された装束や人物の特徴と照らし合わせた結果、いずれも足利義尚に類似していることが明らかとなり、現在では両作品とも「足利義尚の肖像画」であると考えられるようになっています。
キリリとした切れ長の大きな目。高く整った鼻。小さく引き締まった口。どちらの肖像画を見ても、高貴な武家そのものといった凛々しく美しい顔立ちが、見る者の目を奪います。
足利義尚は、その容姿について古記録に「御容顔いとも美しく、すきのない玉の御姿」と記されるほどの美男子でした。そのため、当時の人々からは「緑髪将軍」とも称えられていたのです。
追討軍を率いる義尚は、このとき23歳。