『べらぼう』ていの家出に瀬川の名シーンが重なる…蔦重を巡る“三人の女”に隠された真意【前編】 (5/8ページ)
そして、その本は瀬川と蔦重が初めて結ばれた夜、二人で「こんな本を出したい」と語り合った“恩が恩を呼ぶ”ストーリーを元にした『伊達模様見立蓬莱』で、
瀬川が「本にしてくれたんだね」と喜んでいる姿が見たいものです。
「伊達模様見立蓬莱」国立国会図書館デジタルコレクション。最後のページ、蔦重が自分の本の名前を書いた短冊を下げた木を背景に、舞台の幕を引くという宣伝ページになっている。
ていは瀬川花魁のことも蔦重との関係も知るはずもなく、吉原通いで借金を作って店を潰した前夫のこともあり、蔦重が作り瀬川も登場する『青楼美人合姿鏡』を手にとって読んだとも思えません。