『べらぼう』ていの家出に瀬川の名シーンが重なる…蔦重を巡る“三人の女”に隠された真意【前編】 (7/8ページ)
蔦重のように、店のスタッフの本のセールストークを上手にするために、絵や本のつながりを示した一覧表のような『品の系図』(実際、ドラマの助監督だちが約3か月かけて作り上げた”渾身の小道具”だそう)を作ることになった耕書堂。
ていは、歌麿のアドバイスを参考にして、見やすい「品の系図」を仕上げます。
【べらぼう】で蔦重の妻・ていが作った「品の系図」デジタル版が公開!圧巻の情報量と話題「せめて、自分が役立てるのはこの仕事!」とばかりに、大変な作業を黙々と生真面目に表を仕上げてから家出するのも、ていらしかったですね。
家出したていをつかまえた蔦重は、自分や店にとって彼女が「縁の下の力持ちのような、大切な存在」であることを感謝します。
さらに、「俺と同じ考えで同じ辛さを味わってきた人がいた。」「この人ならこの先一緒に歩いてくれんじゃねえか」と続け、「おていさんは、俺が俺のためだけに目利きした、俺のたった一人の女房でさ」という熱い言葉を次々にかけました。
蔦重に恋心を感じたせいで、“自分に自信を無くしてした” てい(蔦重はそんな複雑な恋心には気が付いていなさそう)の頑な心は溶けていきます。
というか、ていは、これだけ真っ直ぐに飾らない嘘偽りのない熱い言葉で、男性に褒められたのは、初めてだったのでしょう。
長羽織を着て、いかにも日本橋のお店の主人という風格が付いてきた蔦重の言葉。
