『べらぼう』ていの家出に瀬川の名シーンが重なる…蔦重を巡る“三人の女”に隠された真意【前編】 (8/8ページ)
瀬川に、一緒になりたいと打ち明けた時の「俺がお前を幸せにしてぇの!」という、一途で向こう見ずさや若さを感じたプロポーズと違い、地に足のついた落ち着きと成長を感じましたね。(これはこれで、この落ち着きっぷりが寂しいような)
ようやく「ビジネス夫婦」から、真の夫婦になった展開。
しっかりとお互いを理解している夫婦なら、この先蔦屋は大丈夫と(史実では、この先暗雲が立ち込めるのですが)感じる場面でした。
そして、『三人の女』の、最後の一人だった歌麿。
愛のない毒母親に蝕まれ、過去を引きずり投げやりな日々を孤独に生きてきた中、蔦重に再会し、「俺のために生きてくれ」といわれ、やっと“蔦重の弟”として家族という居場所を見つけたのに、ていの出現により不安な立場になってしまいました。
【後編】では、「生まれ変わるなら女がいいからさ」と呟いた、複雑な歌麿の心情を振り返ってみたいと思います。
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