『べらぼう』歌麿が画名を「千代女」にした本当の理由…蔦重を巡る“三人の女”に隠された真意【後編】 (2/8ページ)
隣の部屋で「よかったな蔦重」と言いつつ、涙して布団をかぶった歌麿。この涙には“切なさ”を感じた人は多かったようです。
歌麿は、ドラマの中で2回、蔦重に“命”を救われています。1回目は、少年時代「明和の大火」で燃え盛る家の前で呆然と立ちすくんでいたところを、手を引っ張られて救われたこと。
夜鷹の母親に虐待され男相手に売春を強要されていた歌麿は、火事で潰れた家の下敷きになった母親を、助けることができず固まっていました(助けたくなかったという気持ちが強く体が動かなかったという感じ)。
そんな状態から助け、「唐丸」(渡邉斗翔)という名前をくれ、家に住まわせ仕事の手伝いをさせてくれた蔦重。
母親との生き地獄から逃れられて、ようやく生きた心地がしたのでしょう。蔦重に絵の才能を認められ「江戸で一番の絵師にする」と言われたときは、初めて生まれてきた喜びを感じたと思います。
2回目は、大人になってから。自分の過去を知る母親の愛人に強請られ、蔦重に迷惑はかけらぬとばかりその愛人ごと川に飛び込み姿を消した唐丸。